◆前回の記事

AIブームを背景に上昇し続けていた半導体株が、2026年6月の最高値から約20%下落しています。一方でヘルスケアをはじめとするディフェンシブセクターは堅調を維持。
背景には、AIサービスの飽和による設備投資への懐疑、そして世界的な債券金利の高止まりによるハイテク株へのリスクオフの動きがあります。
今回はこの相場転換の背景と、長期投資家としての考え方をまとめます。
AIサービスが飽和状態へ|価格競争の激化
AIサービスの種類が急速に多様化し、市場は飽和状態へ向かいつつあります。
OpenAI社が開発したChatGPTが世界的に知れ渡るようになった当時は、物珍しさも相まってAIブームが始まりました。
これによりここ数年間はAIサービス、それに関連する半導体関連株は上昇トレンドが続いておりました。
しかしながらChatGPTを皮切りにClaude AI、Copilot、Gemini等の幅広いAIサービスが、そして中国でもAIサービスの競争に参入して飽和状態へ。
今ではサービスの質の向上、価格競争が激化。物珍しさだったのが、顧客の総取り合戦にフェーズが変わってきている様子を感じます。
半導体指数が下落中

その影響もあってか、半導体指数が下落し始めております。
週足チャートを確認してみると2026年6月の最高値から現在では-20%下落。

AIサービスの種類が飽和状態に移ることで、投資家としても企業の積極的な設備投資での費用対効果に疑問を持ち、手持ちの資産が減ることのリスクを警戒することでしょう。
特に政策金利が高水準で維持されていることも少なからず理由にあると思います。
AIブームも徐々に下火になってきていることが実感します。
ディフェンシブセクターは堅調な状況を維持
翻ってディフェンシブセクターであるヘルスケア株は上昇しつづけております。
前回7月、ゴールドETF(GLDM)を売却して、ヘルスケア株ETF(VHT)を購入しましたが、その後+10%近く上がりました。
ここ数年間米国経済はリセッション(景気後退)を伴わず強気が続いておりました。
今はインフレが収まらないにも関わらず、雇用が悪化しつつあることを鑑みて、ディフェンシブセクターへリスクオフされる投資家が出てきているのでしょう。
今回のAIに限らず、どんな事柄も一度ブームになって好調な状況が続いた後に、ゆくゆくは落ち着いていきます。
まとめ
そのことを考慮した上で、ディフェンシブセクターや欧州株等、幅広く分散して投資することの重要性を改めて実感しています。
私自身、7月にゴールドETF(GLDM)を売却してヘルスケア株ETF(VHT)へ乗り換えましたが、その後+10%近く上昇しました。もちろん今後の相場がどうなるかは誰にも分かりません。ただ、特定のセクターに集中せず、景気局面に応じてポートフォリオを見直す姿勢は長期投資において大切だと感じています。
AIブームに限らず、どんな相場にも波があります。今の相場環境を一つの学びとして、引き続き心穏やかに資産形成を続けていきたいと思います。
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