S&P500は10月6日に史上最高値を更新しました。ところが、私が長期保有している米国高配当株ETFのVYM、HDV、SPYDは、9月中旬以降そろって下落しています。特にSPYDは直近高値から-11.59%(10月6日時点)となり、調整局面に入りました。
この記事では、指数が最高値圏でも高配当ETFが下がっている理由と、SPYDを少量(5株)買い増しした考え方をまとめます。
S&P500は最高値圏なのに、高配当ETFが下落している理由
下のグラフは、S&P500指数とVYM、HDV、SPYDの直近1か月の騰落率です(10月5日終値時点)。S&P500が+1.31%と上昇しているのに対し、SPYDは-7.69%、VYMは-3.97%、HDVは-3.56%でした。

AI関連の大型株に偏った上昇相場
これは、S&P500の中でもAI関連の大型株が指数を押し上げる一方、それ以外の銘柄が下落・伸び悩んでいるためです。
次の比較は、AppleやMicrosoftなど大型ハイテク7社に投資するMAGSと、S&P500の全銘柄を均等な比率で組み入れる(均等加重型)RSPの比較です。

RSPは直近1か月で約-1.3%と下落した一方、S&P500は+1.69%でした。MAGSは+5.35%で、ここ1か月で大きな乖離が生まれていることがわかります。
9月FOMCの利上げと長期金利5%超
ターニングポイントになったのは、9月15〜16日に開催されたFOMCです。8月のインフレ指標と雇用統計がいずれも市場予想を上回る中、投票権を持つ12人全員の賛成で、約3年ぶりに政策金利を0.25%引き上げました。
ウォーシュ議長のもとでの利上げは、利下げを求めるトランプ大統領の発言に反する形となり、FRBの独立性が意識される結果となりました。会見の中で株価はやや下落し、長期金利は上昇しました。
さらに、政策担当者18人のうち16人が、年内にあと1回以上の利上げを予想しています。次回のFOMCは10月27〜28日です。
米国の長期金利は上昇が続いており、10年債利回りは5.3%前後(10月5日終値で約5.31%)と、約24年ぶりの高水準です。米国市場にとって、この先もネガティブ材料が続きそうですね。
SPYDが調整局面入り|VYM・HDVも下落
こうした状況から、代表的な米国高配当株ETFであるVYM、HDV、SPYDも下落しました。
直近最高値からの騰落率は次の通りです。
| ティッカー | 正式名称 | 直近最高値からの騰落率 |
| VYM | Vanguard High Dividend Yield ETF | – 6.92% |
| HDV | iShares Core High Dividend ETF | – 7.73% |
| SPYD | State Street SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF | – 11.59% |
特にSPYDは騰落率が-10%を下回り、調整局面に入りました。
日足は売られすぎ、でも先行きは不透明
日足チャートでは、売られすぎの目安とされるRSIが30未満になった後、幾分戻しております。

しかしながら、インフレ懸念や原油が高値で維持されていることを踏まえると、次の点が気になります。
▶ SPYDの株価は、200日移動平均線(約46.2ドル)を下回っている
▶︎米国の債券利回りが高水準で維持されている
先行きの不透明感は依然として強いと考えています。
債券ETF(LQD)も約-10%下落
別途、米国投資適格社債ETFのLQDにも投資していますが、こちらも債券利回りの上昇の影響で、直近の最高値から約-10%下落しています(10月2日終値時点)。終値は101.83ドルで、52週高値の約112.9ドルと比べると約-9.8%にあたります。
SPYDを5株買い増ししました|下落局面で買う方針
以上を踏まえ、SPYDを5株購入しました。VYM、HDVはSPYDより下落幅が小さいため、まだ様子見としています。
株価が上昇を続けていた8月までは追加購入を見送っていましたが、今回の下落を機に買い増しました。
株価が下がると、同じ配当でも購入時の配当利回りは高くなります(配当利回り=1株あたり配当÷株価)。SPYDの分配金利回りは4.52%です。
ただ先行きが読めないため、一度に大きく買わず、5株にとどめました。
元々、高配当株投資はインカムゲイン(配当収入)を増やすことが目的です。そのため、インデックス投資のように毎月淡々と積み立てるのではなく、大きな下落局面で買い増すようにしています。キャピタルゲイン(譲渡益)は、大きく株価が上がればラッキーなぐらいに思っています。
優良な高配当株を購入して長期運用を続けることで、次のようなメリットがあると考えています。
▶ 増配効果で毎年配当収入が増えていく
▶ インデックス投資のように取り崩しする必要性がない
▶︎ 罪悪感を感じることなく配当金を使うことができる
まとめ|長期運用を通して配当収入を増やしていく
次回は7〜9月に受け取った配当収入をまとめる予定です。月1万円を安定して受け取れていて、安心感が増しています。
今後も長期ホールドの精神を大切にしながら、下落局面のタイミングを見計らって追加で購入したいと考えています。
※本記事は個人の運用記録・見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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