ここ最近、書籍「The Art of Spending Money」をよく読んでいるのですが、その中で次の文言にハッと気付かされることになりました。
人は、資産が増え、使うお金が増えるほど、社会的負債を背負いやすくなる。生活レベルが上がるごとに期待は高まり、社会的な義務や、他人からの評価を気にする機会も増えていく。これらは極めて現実的な負債でありながら、軽視されがちだ。
出典:「第12章 社会的負債」(書籍『The Art of Spending Money』より)
この文面を読んでみて、当時若かりし20代の頃はこの「社会的負債」を抱えて歩んできたことを走馬灯のように思い出します。
20代後半で自動車を手放し、家賃を抑えることに注力

私は20代半ばから固定費を徹底的に見直すことに注力してきました。きっかけとなったのは営業職から事務職への異動です。
事務職へ異動により、営業マージン(報奨金)がなくなり、今後同程度の生活レベルを続けられないと危惧するようになりました。
おかげで約3年間で毎月4万円台のマイカー関連の費用、そして家賃の差額分1.3万円、トータルで毎月5.3万円もの固定費を抑えられ、今日でも堅調に資産運用を継続しております。
一般的な社会人らしい生活を意識していた
このような生活を始めたのも、新卒で入社した1年目で、定年まで働き続けることに絶望してたのが理由です。
現実逃避のために休日は頻繁にマイカーで遠出してはリフレッシュして、自分自身のエネルギーを回復させることしか考えていませんでした。(後に新車でマイカーを持つことが負のループの根源に気づきます。)
当時は社会的ステータスを意識した生活を過ごしていた気がします。入社後早速ローンを組んで中古車を購入、良い物件に住み、生命保険にも加入といった固定費のオンパレードでした。
ゆくゆくは新車に憧れ、購買意欲が高まるように。一度カッコいいSUV車に乗り換えたいと思うようになり、中古車購入して2年後に新車へ買い替えていました。
当時は手取りで17万円程。家賃、自動車関連、保険代だけでも全体の6〜7割を占めていたため、経済的にも辛かったことを思い出します。(言わずもがなですけれども)
書籍「The Art of Spending Money」にて前述の引用より「社会的負債」のことが記載されていたのですが、モノを持つことによる「社会的負債」を十分に実感します。
モノを持つことで生まれるメリット・デメリット

モノを持つことで生まれるメリット・デメリットを考えてみましょう。
これまでのお話より、自動車を例にフォーカスしてみたいと思います。自動車を購入することで生まれるメリットは次のことが挙げられます。
▶︎ 憧れだったタイプの自動車を運転することができる
▶︎ 24時間365日いつだって好きな場所へ行くことができる(良好な状態に限る)
一方、購入する際に考えるデメリットは次のことが挙げられます。
▶︎ 安易に購入できる金額ではない(購入費用が高額)
▶︎ ランニングコストが定期的に生じることを考える(税金、保険料、メンテナンス代、駐車場代)
▶︎ 自動車本体のお手入れが必要(メンテナンス、洗車等)
隠れた社会的負債を考える必要性
これまでのように自動車を購入する際に前述のようなメリット・デメリットを考えることが多いでしょうが、見えない社会的負債も考える必要性があります。
▶︎ 運転手として社会的責任を負う(事故発生リスク、交通法規の遵守)
▶ 周囲からは同水準のステータスがあると見なされるようになる
▶︎ よりハイグレードな自動車への乗り換えを求めがち
▶︎ ローン返済、買い替え費用を工面するために労務時間・能力を献上する
新車かつ高額で購入する時ほど厄介。特に「足として移動する」目的に限らず、心のどこかに少しでも他人に見てほしいと思うほど社会的負債を抱えるなります。
手に入れた瞬間の満足感はあっても限定的。以降は長期で社会的負債を抱えていることに徐々に気付かされることになるでしょう。
他人軸は自分の意志が弱かったり、自信がない時に生まれる
人間の性でどうしても自分軸で判断したくでも、どうしても他人軸になる時があると思います。
この多くは意志が弱かったり、自信がない時こそ他人軸で判断しがちな傾向があります。
「社会人になったからこそ…」といった固定概念も経験・知識がないからこそ生まれるもの。カッコいい自動車を持ちたいと思うのも、自分なりのアイデンティティを周りの方に誇示したいもの。
自分なりに満足して購入できているとは言い難いことが多いと思います。
代わりとして、前述のような「社会的負債」の足枷が育ち、日常生活が重く感じるようになります。
自分軸で「真の豊かな暮らし」へ
「真の豊かな暮らし」を実現するためには、固定概念に囚われず、主体的に判断することが大切に感じます。
「みんながしているから…」ではなく「自分はこうしたい」と自分自身の芯を持てば、自然と「自分らしい生き方」が生まれてきます。
だからこそミニマルライフへ変わってきたのかなと思います。
ミニマムライフに切り替えて以降、自動車をはじめ、あらゆる身の回りのモノを手放してきました。20代の頃と比べて今の方がゆとりを持った生活ができていると実感します。
書籍をはじめ、今ではSNSで発信される方も増えたことで、誰でも金融リテラシーを気軽に学べるようになりました。この恩恵に感謝して、今後も学び続けていきたいです。
【参考書籍】
【関連記事】

