突然ですが皆さんはTikTokを日常生活で利用されたことありますでしょうか。
10〜30代の方を中心にTikTokを使用されている方が多いようですが、1コマ30秒程度のショート動画をどの場所でも暇つぶしで楽しめて便利ですよね。
私は1回だけ使ったことがありましたが、型にハマらなったため直ぐに消しました。
米国のTikTok規制
そんなTikTokについてニュースがございました。アメリカのTikTok規制について大きな動きがあったのです。
(引用先: https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/12/43ec98bd5dcad786.html [独立行政法人日本貿易振興機構/『米連邦高裁、TikTok規制法を覆す訴えを棄却し、同法を支持』より])
アメリカは中国発のSNSアプリ「TikTok」を運営するByteDanceに対して来月19日までにアメリカ事業を売却するよう求めていて、従わなければアメリカ国内でのアプリの配信を禁止する方針に、アメリカの連邦控訴裁判所で合憲と判断。
ByteDanceはこれを不服として、控訴裁判所に対し最高裁による審理が行われるまで法律の施行について緊急の差し止め命令を出すよう申し立てたと報道されました。
本ブログはライフスタイル、旅行、資産形成をメインに発信するため、本ニュースと関係ないように思ったのですが、後になり意外にも私たちのライフスタイルに関連があると思い、取り上げることにしました。
現代においてSNSの活用は日常生活に欠かせない存在に
皆さんはガラケーをご存知でしょうか。二つ折りタイプの携帯電話の機器で、上半分は小さな画面、下半分が物理スイッチなのが特徴。
ガラケー時代は使用しない時は折り畳めるので画面が割れにくく個人的に好きな機器でした。
当時私が大学2年生の頃はiPhone 6/6 Plusがデビューしていましたが、その頃までガラケーを愛用していて、当時の同級生や先輩・後輩からは「早くスマホにしなよ!」とよく言われていました。笑
こう話しても、最近の若い方は知らないと言う方も少なくないでしょう。私にとってジェネレーションギャップを感じる年頃になった気がします。
ガラケー時代とスマホ時代で大きく異なること
当時のガラケー時代と今日のスマホ時代で大きく変わったなと思うことがあります。
それは視覚的に相手とのコミュニケーションのやり取り、リアルタイムで情報を取得できるようになったこと。
ガラケーの頃、コミュニケーションは主にメール・電話のみで家族・友人を中心としたやり取り。それが今ではパソコンよりも小さい画面で、メール・電話に限らず、Instagram,X(旧Twitter),TikTokというSNSアプリで不特定多数の人と文字だけでなく、画像・動画を高画質でリアルタイムにコミュニケーションを取れるようになりました。
今ではテレビを保有しなくても、動画を無料で楽しんだり、影響力のある芸能人・インフルエンサーの近況をSNSアプリを使用することで知るようになりました。
テレビの必要性も徐々に下がり、テレビも顔負けです。
便利になったことによる弊害
しかしながらメリットには必ずデメリットもついてきます。
スマホ時代になってから社会的・身体的・精神的な問題も浮き彫りになっております。
1. 情報過多に陥りやすい
2. SNS依存と自己肯定感・注意力の低下
3. 睡眠不足と健康問題
4. 社会的孤立と対面コミュニケーションの減少
5. フェイクニュースや情報操作による社会的分断
上記5つの問題について、根底にあるのがどれも「リアルタイムな情報を簡単に手に入れられること」にあると思っております。
現在は検索しなくてもあなたにとっての「おすすめ」情報がどんどん入ってくる
スマホ時代になった当時はまだ自分で検索して、情報を取りに行くことがメインだったので探す手間が発生しました。
しかし今はどうでしょう。どのSNSアプリにおいても必ず「あなたにピッタリのおすすめ」が出てくるようになったと思いませんか。
▶︎「YouTube」を開けば、あなたにとっての「おすすめ動画」が
▶︎「X」を開けば、あなたにとっての「おすすめポスト」が
▶︎「Instagram・TikTok」を開けば、あなたにとっての「おすすめの投稿・動画」、またはフォロー中のインフルエンサーの「近況確認」が
自宅・カフェ・移動中等で無料で閲覧できます。
それはSNSの運用会社が注目度が高い投稿を表示させるようにアルゴリズムを常に変えていき、閲覧者が広告を見てもらえるように工夫されているからです。(広告収入を手に入れるため)
もちろん閲覧途中に広告が入る特徴がありますが、それでも私たちにとってのおすすめ投稿を提案してくれるって凄い時代になりましたよね。
フェイクニュース・過激な投稿が自然に増殖していく
ではインフルエンサー(発信者)はどうでしょう。
「私の発信している内容を見続けてほしい!」と活動を続けるのです。
人間は誰しも「承認欲求」を持ち合わせています。ただこの承認欲求がSNSと掛け合わされば、良くない方向へたどる場合があります。
先述の通り、SNS運営者はプラットホームを提供する代わりに、閲覧者へ広告を見てもらって広告収入を手に入れるようになっております。
そのためには発信者の協力も必要で、分かりやすい例なのがYouTube動画がイメージしやすいでしょう。
今では会社員ではなくてもSNSを活用して情報発信を続ければ、有力なインフルエンサーになることで広告閲覧による収入、企業とのタイアップを通じて収入を得られる時代になりました。
正しいルールで平和的に発信されていればいい話ですが、中にはあえて注目を引かせるために実際の内容と異なる内容(フェイクニュース)や、過激な内容を発信される方が増えてきております。
とりわけSNSアプリの機能にはお気に入りの情報に「いいね」、誰かを共有したい時に「リポスト」できる機能があり、それらの数値で影響力が判断できます。
多くの方は真偽よりも影響力を判別できる数値で判断する傾向があるため、フェイクニュース・ネガティブニュースにも視界が入ってしまいます。
そして各国で規制されていく
ここで最初に取り上げたニュースに戻るのです。
そういったフェイク・ネガティブニュースは、場合によって社会・国際全体のリスクに及ぶ危険性が高まることが各国・地域で問題提起されております。
▶︎ 闇バイト・強盗・窃盗が増加傾向
▶︎ 戦争地域での痛ましい戦場状況の発信
▶︎ 有名著名家を名乗った投資詐欺がトレンドに
▶︎ コロナ収束後のオーバーツーリズム/外国人観光客急増
私たち情報を手に入れる側として一歩踏み間違えると、大切なお金を騙し取られたり、精神的な病気に陥ったり、知らぬ間に犯罪に巻き込まれるといった大きな危険性を抱える可能性があります。
今回のアメリカにおけるTikTokの規制も含め、世界各国ではSNSに関連する規制が増えているのです。
SNSとのソーシャルディスタンス
スマホは確かに便利ですが、今まで申し上げてきた様々なリスクを回避するためにもスマホとの適切な距離感を見直す必要があります。
以前コロナウイルスが流行した際、「相手との適切な距離感を保とう」ということが世界的に呼びかけられた際は「ソーシャルディスタンス」と言うことが流行りました。
ソーシャルディスタンスはスマホにも活用できます。私の場合は月に1回幽体離脱した気持ちで
▶︎ どのアプリで
▶︎ どういったジャンルを
▶︎ どれぐらいの頻度・時間で
スマホを使っているのかを見直して、スマホ・SNSとの距離感を詰め過ぎていないかを確認するようにしています。
知らぬ間にスマホ・SNSに密着し過ぎて、自分自身の気持ちが乱れたり、大事なことを逃していると大変ですからね。
自分の身や資産は最終的に自分自身で守る他ありません。
皆さんもスマホとソーシャルディスタンス取れているか一度見直してみませんか。