NISA制度の普及とともに、「どの投資信託を選べばいいか?」という関心が高まっています。
その中で、投資信託の定番商品である「eMaxis Slim 全世界株式(オールカントリー)」(以下『オルカン』)が、2025年9月時点で7カ月連続で資金流入額トップを記録したと日経新聞で報じられました。
私自身もコロナ禍を機に資産運用を始め、オルカンの恩恵を受けてきた一人です。
引用先:投資信託の資金流入額、5カ月ぶりに1兆円台回復 9月(『日経経済新聞』より)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB022D70S5A001C2000000
投資初心者でも始めやすいことがウリ
オルカンが人気を集め続けている理由は、次の3点にあります。
1. 手数料の低い優良なインデックス投資商品
2. 投資初心者でも始められやすい
3. 投資系インフルエンサーの推奨による認知拡大
オルカンは全世界の株価指数をベンチマークとするインデックス型投資信託で、信託報酬は年率0.05775%と非常に低水準。金融庁指定の新NISA制度で非課税枠を活用して投資ができます。
対して2位の「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」の信託報酬は年率1.903%。明らかに1位のオルカンの方が低いです。
この数%の手数料の違いにより将来の運用利回りは大きく変わってきます。仮に毎年7%の年利があっても、年率1.9%の信託報酬を除くと実質年利は5.1%に落ちます。
他にも購入先の証券会社の選定も大切です。手数料が低い優良の投資商品は、比較的ネット証券で取り扱っていることが多いです。特に前述のオルカンの場合、楽天証券、SBI証券における売買手数料は無料。
投資初心者でも始められやすく、Instagram、YouTube等の投資系インフルエンサーにおいては今回のオルカンの投資商品を推奨している方が多く、新NISA制度をきっかけに、更に資金が流入しているのでしょう。
約5年半で損益率は+110%に
私の場合だと、2020年5月から旧「つみたてNISA」を活用して前述のオルカンの投資信託を毎月定額で積み立ててきました。
それから約5年半でトータルリターン(損益率)が「+110.57%」までに評価額を増やしました。

2024年から新NISA制度が始まり、旧制度での積み立ては終了しましたが、その後も評価額は上昇を続け、引き続きプラスのリターンを得ています。
もちろん、新NISA制度の開始と同時に「NISAつみたて投資枠」へオルカンを継続的に積み立て続けていて、こちらもプラスのリターンです。
リスクがあるとはいえ、長期で資産運用するのには適している

とはいえ、株式投資・投資信託にて資産運用するにはリスクがあります。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の公式サイトよりオルカンの運用実績を見てみると、5年間のトータルリターンは+166.73%。かたや最大下落率では2019年4月〜2020年3月の期間の騰落率は-12.07%。
この5年間で仮に元金100万円を運用し続けると最大約266万円まで上昇が期待できますが、タイミング次第では最大約88万円まで落ちる可能性も考えられます。普通預金と比べるとハイリスク・ハイリターンです。
世界経済が成長し続けている証
世界全体の経済は長期的に成長を続けています。
オルカンの投資先のうち約6割はアメリカ企業で、Apple、Amazonなどの成長が評価額を押し上げています。そのため近年のオルカンの騰落率は1ヶ月、6ヶ月、1年、5年どれもトータルリターンの実績は全てプラスの結果になっております。(2025年9月末を基準日とした場合)
短期的、中期的には下落局面もありますが、長期で見れば世界経済の成長が資産価値を押し上げる構造になっています。
初めは手数料が低めの優良なインデックス投資商品から

「老後の資産確保」を目的に資産運用を始める方が増えていますが、誰もが「最大限にお金を増やしたい!」と思い、手数料が高いアクティブ投資を選定したり、「投資が不安だから」と対面の証券会社・銀行で契約するのは避けたいところです。
対面窓口で契約を要する銀行・証券会社は、ネット証券と比べても人件費が多くかかる分、売買手数料が高くなりがち。また、優良の投資商品の取扱いは少なめです。
気持ちは分かりますが、ここは事実と感情を分けて考えて、初心者でも始めやすい手数料が低めのインデックス投資商品をネット証券にて積立購入することから始めてみることが大切です。
そして資産運用では必ずといっていいほど長期で株価が低迷することがあります。一辺倒に長期で株価が上がり続けることはありません。
そのような時も短期で売却することなく、バイ&ホールド(Buy & Hold)の精神を持って買い持ち続けましょう。
【引用先】
▶︎投資信託の資金流入額、5カ月ぶりに1兆円台回復 9月(『日経経済新聞』より)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB022D70S5A001C2000000
▶︎eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(『三菱UFJアセットマネジメント株式会社』公式HPより)
https://emaxis.am.mufg.jp/fund/253425.html
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