米国単体よりもオルカン・先進国の方が運用成績が良くなってきている

資産形成

「米国一強時代が続く」

投資家界隈で呼ばれ続けたこの言葉、一旦終了を迎えるのかもしれません。

  

最近は米国以外で運用成績が良くなってきている

2024年より新NISA制度の「つみたて投資枠」を活用して、米国のみ、主要先進国、全世界の3種類へ実際に投資した場合のトータルリターンが次の通りです。

2024年から旧NISA制度から新しいNISA制度へ移行されましたが、その枠内で米国以外に、主要先進国、全世界(オール・カントリー)に分散投資してみると、現在の投資成績が米国よりも先進国や全世界の方が優勢であることが分かります。

(※厳密には、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(除く日本)』、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』においても米国への投資割合が高めです。先進国株式の場合だと全体の約7割、オルカンは全体の約6割を占めています。)

ファンド名評価損益率
(運用期間:2024年1月1日〜2026年2月16日)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)+22.08%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(除く日本)+22.43%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)+23.13%

  

実は2024年までは米国のみ(S&P500含む)の方が主要先進国・全世界と相対的に比べて運用成績が良かったです。しかし2025年にトランプ大統領が就任してからは、資産運用の世界にて潮の流れが変わってきた様子が伺えます。

日本では円安、高市政権の政策の影響で日経平均、TOPIXは過去最高のトータルリターンになっているので、先進国株式に日本を含めれば更に伸びていたことでしょう。

  

  

旧つみたてNISAにおいても変化が起きている

合わせて2020年から運用している旧「つみたてNISA」も同じように確認してみます。

(『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は積立期間が異なるため、ここでの米国は『楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)』を用いて比較します)

  

元々コロナショック到来後に「つみたてNISA」を活用して資産運用を始めて今でも運用続けております。

今でも米国の方がパフォーマンスは良いですが、主要先進国・全世界と比較すると大差なくなっていることが分かります。

ファンド名評価損益率
(運用期間:2020年4月1日〜2026年2月16日)
楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)+134.86%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(除く日本)+131.67%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)+128.05%

  

しかしながら私が資産運用を始めた約6年前から暫くの間は、今よりも米国株のパフォーマンスは群を抜いて良かったのです。

 

ここ1年間でパフォーマンスが変わってきている

各ファンドのリターン(年率)の実績を見てみましょう。

  

ファンド名6ヶ月1年3年5年
楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)+21.43%+12.46%+24.27%+20.07%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)+20.93%+13.00%+25.30%+21.79%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(除く日本)+24.69%+16.19%+24.28%+20.58%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)+30.28%+20.14%+24.42%+19.29%
出典:投資信託商品の各ファンドのリターン(年率)の実績(2026年2月13日時点 /『リスクリターン(税引前)詳細』より一部抜粋 / 楽天証券株式会社)

ここ3年間より前までは主要先進国や全世界と比べて、米国のみに投資した方がパフォーマンスが良かったことが分かります。

しかしながらここ1年間で見ると米国単体の勢いが弱まってきていることが分かります。

私が2020年に資産運用を始めて以降、米国株と全世界株とのトータルリターンの差は最大で約20%以上も開いていました。しかしながら今ではこの1年間で7%未満まで差が縮小。

いずれは逆転して主要先進国、全世界の方が米国をアウトパフォームするのでしょうね。

  

分散投資の大切さを実感

企業単位はもちろんのこと、国単位で考えても「分散投資」する大切さを実感します。

確かに強い特定企業や国に集中投資することで他よりも最大リターンを得られるメリットがあります。しかし反対にその企業・国でネガティブなことが起きれば大きな損失を被るリスクがあります。

そのネガティブな事柄が長期的に続くと、他が成長し続ける中でリターンが伸びず、大きな差が生まれてしまう場合もあります。

そうならないためにも、資産運用において企業単位だけでなく国単位においても分散投資することで、今後の損失リスクを軽減できるかもしれません。

米国の比率が高めとはいえ、オルカンが比較的バランスがいいように思えます。

  

時間、投資金額も同じ考え方

他にも時間単位、投資金額単位においても考慮が必要です。

具体例として、とある時間に100万円の元金を一括投資するのではなく、毎月2万円決まった少額の元金で積み立てていけばリスクを分散できるため、大きな損失を被る確率を軽減できます。

  

「米国一強」の言葉に惑わされない、俯瞰的に判断する力が必要

もう一つ、「ブーム」は「盛者必衰」の意味に言い換えられることもお伝えします。

コロナショックをきっかけにFIREの存在が幅広く知れ渡り、その中でも米国が他国と比べても運用成績が良かったのもあり、多くの投資家界隈では「米国一強時代が今後も続く」とブームとして呼ばれ続けていました。

しかしながら私は懐疑的でした。万が一米国の勢力が弱まる可能性も踏まえて、米国のみに限らず主要先進国、全世界にも分散して投資していました。

結果としてその考え方は間違っていなかったのでしょう。

  

周りの情報を鵜呑みにしないためにも、優良な金融リテラシーを予め身につけてから、スモールスタートすることがやはり大事ですね。

▶︎ 長期分散投資の重要性
▶︎ インデックス投資、アクティブ投資とは何か
▶︎ 先進国・新興国、米国で運用実績がなぜ違ってくるのか

  

このような基礎知識を身につけることで、今回のような「米国一強時代が続く!」という言葉を信じて良いか否かが判断できることだと思います。

 

何事にも最終的には自分で考えて、責任を持って判断する

以前まで「米国一強時代」と呼ばれ続け、米国では最大限のパフォーマンスを出してきましたが、未来永劫続くわけではありません。

今だと米国以外の先進国、日本、一部新興国、ゴールドが大きなリターンを築いています。しかしこれらもいつかは終わりを迎えることでしょう。

  

百聞は一件に如かずで、最終的に自分自身で考え、自己判断できるようになることが大切です。

周りの意見をそのまま鵜呑みにするのではなく、なぜなのかを考え、自分自身で投資判断を決められるようになると良い結果が付いてくるものだと、私は考えております。

  

歴史的な観点としては数十年、数百年単位で見ればアメリカに限らず世界経済は成長し続けると信じています。そのため米国株、主要先進国株、全世界株で分散投資を続けることにおいて投資スタイルを今後変える予定はございません。

目の前のトレンドに囚われすぎず、信念を持って今後も資産運用を継続してまいります。

  

【関連記事】
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