ここ最近、気になるYouTube動画がありました。
「新R25チャンネル」さんのチャンネルで元ゴールドマン・サックスに勤められていた田中 渓さんの対談動画です。
前回の記事でもお話していた通り、ここ最近は田中 渓さんの人生観にどハマりしていて、今回も最後までポッドキャストのように聴いておりました。
気になるテーマが、田中渓さんが「ブランド志向を捨てた理由」。その中で、
▶ なぜブランド品ばかり気になってしまい、購入したくなるのか
▶ 購入した後に罪悪感を感じる状況を解消したい
といった質問についてお話が盛り上がっていました。
若かりし頃の自分とマッチングしていたのもあり、帰宅後ポットキャストのように聴いていました。
せっかくの機会なので一緒に考えてみましょう。
心のどこかにコンプレックスを感じ、見栄を張りたい気持ちが潜んでいる

私が20代の頃はブランド品、新車等の高価なモノをよく購入していました。
今思うと、その行動はくだらないコンプレックス、プライドに塗れた自分自身を取り繕うためだったなと感じます。
私自身心当たりに感じるのは次のようなことです。
▶︎ カッコいい服を着て、好きな人を振り向かせたい
▶︎ カッコいい新車を買って、友人に自慢してドライブしたい
▶︎ カッコいいバッグを買って、ダサかった自分をアップロードしたい
「自分自身に対してコンプレックスに感じたり、自信がない時に限って、『自信』という名の高級ブランド品を身につけたがる」といった田中さんの会話があります。
対談を聴いてると、当時は自分よがりなことを考えながら生活していたのだなと腹に落ちます。
相手は大して他人のことを気にしていない
合わせてもう1つ分かったことがあります。
「大して相手は他人のことを気にしていない」ということです。
自分の人生のために生きている分、結局は自分のことにフォーカスして生きている方がほとんどです。
もっとも、自分自身がコンプレックスのことを気にして変に取り繕うほど、相手からは変な目で見られたり、プライドが高い人だなと思われることでしょう。
中には他人を粗探しして嘲笑する人がいるかもしれませんが、そのような人を見つけ出す方が困難でしょう。(とはいえ、その人と関わらないようにすれば解決する話ではありますが)
どちらにしてもそこまで相手のことばかり気にする人は多くないと思います。
高級品を所有する「人」には注目されず、「モノ」のみに注目される
そこで関連する言葉を思い浮かぶことがあります。以前著書「サイコロジー・オブ・マネー」を読んだことがあるのですが、その本には記されています。
「高級品を持っている『人』には興味がない、モノに注目が集まる」
この言葉は正しくそうだなと感じます。
新車・ブランド品を買っても、満足度は大して上がらない

先述の通り、大学時代はカッコ良さそうな高級なブランド品を購入していました。
しかしながら思い返すと、当初友人からは「変わったね〜、さすがお金持ってるな〜」とは関心を持ってくれたものの、それも最初のみ。
社会人になって数年後、新車を購入した際も同じでした。
周りの同期が新車を買う様子を見て、自分も友人にカッコいい車を見せたいと思うことがありました。
便乗して購入後ドライブがてら友人に見せましたが、「さすが、いい車買ったんやね!」と言われたのも最初のみ。
以前にスマホゲーム「ツムツム」に月10万円を課金し続けた話をしましたが、これもまさしくハイスコアを狙い、目立たせたい思惑がありました。
結局はどのお話も他のブランド力を借りて、自分よがりな考えで優越感に浸ることに必死だったんだなと思います。
自分を磨けばブランドの力が無くても輝ける
今ではナンバーワンではなく「オンリーワン」になることを心がけています。「心穏やかに自由に生きる」ことを人生の目的になってきたからです。
「他人よりも優れている姿」ばかり目指していた当時と比べて、今では自分軸を大切にするようになりました。
おかげで自分のコンプレックスは感じることが減り、ムダな浪費は減ってきました。
結局それが「ブランド品」を買いたがる理由は次の言葉に尽きると思います。
自分自身が魅力に感じないため、ブランドの力がないと自分の良さを見出せない。
とはいえ、元から特定のブランド名が好きな方もいることを考えると一概には断定しません。
しかしながら、
▶︎ 購入後に「罪悪感」を感じる
▶︎ 購入後に「買った目的」を忘れる
本当に特定のブランドを愛用される方は上記のようなことを思うはずがないでしょう。
当時の私は、購入後に罪悪感を感じることがありました。
▶︎ 身の丈に合わない新車を購入後、ローン等の費用で苦しむ、お手入れが大変
▶︎ ブランド服・時計を身につけることで、「お金を持っている人間」と勘違いされる
▶︎ ゲーム課金を続けたことで、飽きた後に「お金をドブに捨てていた」ことに後悔する
皆さんは本当に心から欲しいと思えるものを購入していますか?
購買意欲がないのにブランドに頼りすぎて、購入後に後悔していませんか?
どうしても買いたいと思ってしまったら「なぜ買いたいのか?」立ち止まって考えてみましょう。
もしかすると自分を磨けば、その何となく買いたかったモノも買わなくて済むかもしれません。
一度立ち止まるクセ、大事です。
【紹介著書】
▶ サイコロジー・オブ・マネー – 一生お金に困らない「富」のマインドセット(著者:モーガン・ハウセル 氏)
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