「もっと余裕がほしい」
「なぜ自分だけうまくいかないんだろう」
そんな“欠乏マインド”を抱えて生きてきた時期が、私にもありました。
ふと1人になったとき、もう1人の自分自身を客観的に見つめる瞬間があります。
最近は「昔と比べて生活の質がずいぶん上がったな」としみじみ感じることが増えました。
以前のネガティブな感情、いわば「欠乏マインド」こそが行動の源泉であり、お金・心・生活のすべてを変えてくれた“エネルギー”だったのです。
この記事では、欠乏マインドをどう向き合い、どのように「成長の力」に変えていったのかをお話しします。
同じように“前に進みたいのに動けない”と感じている方に、少しでも気づきやヒントをお届けできれば嬉しいです。
自分自身のことが嫌いでした

かつての私は自分のことが嫌いでした。お金の悩みが絶えず、自己肯定感もゼロ。
「どうすればこのブラックな職場から抜け出せるのか」
「働かずに生きる方法はないのか」
と、欠乏感に支配されていました。
当時父は自営業をされていたのですが、取引先の倒産危機で経営が苦しい状況が続いていたようでした。生活費が余裕がなく、いつも私を含め両親と生活費のことでケンカばかり。
当時は自宅に帰りたくないぐらい最悪な状態になることがありました。
帰宅してもストレスを抱えた生活を過ごしていた分、大学時代はブランド服を購入したり、スマホゲームで課金し続ける生活で散財し続けていました。我慢していた気持ちが耐えられなくなった時です。
新卒から8年半、“欠乏マインド”とともに歩んだ日々
学生時代に散財したツケは後に回ってきました。
新卒入社後は家計管理も不十分、職場環境もブラックで1年間で体重が11kg減少するぐらい精神的に追い込まれていました。
職場の同期メンバーは入った給与を新車・腕時計・レジャー等に使っているのに、自分自身は再び今後の快適な生活のために貯蓄に励む。
これは学生時代に植えられた両親の価値観が、いつの間にか心に刻み込まれていたからこそです。「貯金しないと将来苦労する」そんな思い込みを持ち続けていました。
とはいえ、「こんな生活、何の意味があるのか?」そう自問自答する日々でした。他人と比較しては羨ましくなるほど「欠乏マインド」が成長し続けていました。

それでもその“欠乏マインド”が私を突き動かしてくれました。そのきっかけがコロナ禍を迎え、日本にもインフレの時代が到来した時です。
物価の高騰で周りの方達が「生活が大変だ」と喚くようになってきた中、私は着々と資産を増やしてきました。
新卒時代から定期的に家計管理・固定費を見直し、貯金し続け、コロナ禍を機に資産運用を始めた結果、新卒入社から約8年半で純資産が100万円未満→1,400万円までに成長。
さらに給与収入とは別に、配当収入も定期的に手に入れられるように。
そしてメルカリでの不用品出品を学び、「エイヤー!」で出し続けた結果、どんどん売れて、部屋もスッキリ。
今ではお金に困ることなく快適に過ごせるまでに良くなりました。本業においてもやりたい仕事が見つかったり、できていなかった還暦旅行でのお祝いも企画できたりして、自己肯定感が上がりました。
欠乏マインドは「原動力」に変えられる
振り返ると、あの頃の自分を責めたくなることもあります。しかしながら今は思うのです。
「もし欠乏マインドがなかったら、今の自分はいなかった」
不足感や劣等感は、行動のエネルギーにもなります。
「このままでは終わりたくない」
そう強く思えたからこそ、知識を学び、資産を増やし、生活を変えることができたのだと思います。もしも欠乏マインドを持たず日々過ごしていれば、後々辛い生活を過ごしていたのだろうなと思います。
ブログが継続できているのも過去の痛み、欠乏マインドがあったからこそ

このブログを継続できているのも、あの欠乏マインドがあったからです。
自分の中に抱えてきた痛みや苦労を、誰かの役に立つ形で残したい。
「同じように悩んでいる人の支えになれたら」
そう思うことで、今も発信を続けられています。
「どう生きたいか」を描き、主体的に行動する

結局のところ、「自分がどうしたいか」を明確にして生きることが大切になってくるのだと思います。
昔の強いネガティブな記憶により培ってきた「欠乏マインド」に囚われるのではなく、それを成長の燃料に変えていく。
私の場合、学生時代に培ってきた「欠乏マインド」の形成で、「お金に困らない心穏やかな生活を過ごしたい」といった自由への渇望を持ち、貯蓄・投資・効率化のスキルを磨いてきました。
それ以外でも、例えば本業で使うRPAツール「WinActor」も独学で学び、業務の自動化に成功。
日中は重要度が高い業務をこなすあまり、重要度が低い業務は残業時間で処理するといった、「ムダな時間・手間の浪費」に課題に感じていました。「プログラミング」と「自動化」という高度な知識を活かして月1〜2案件のペースで自動化させました。
「無駄を減らしたい」という欠乏の意識が、行動を後押ししてくれたのです。
欠乏マインドは、あなたの「原動力」にもなる
欠乏マインドは悪ではありません。
むしろ、それを「変わりたい」という意志に変えられるかが分岐点。行動の理由が明確になったとき、人は想像以上に強くなれます。
過去の痛みも、今の焦りも、未来を変えるエネルギーに変えていけます。ぜひ皆さんも本記事を参考に一歩踏み出して頂けますと幸いです。
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