9月に入りましたが、これより日米の経済は大きく動きそうな気配が出てきております。
日米金利差縮小により円高へ戻される?
9月になり、次のような観測が出てきました。
▶︎【米国経済】9月のFOMCにて0.25%の利下げが確実視。年内に更なる利下げが見込まれてきた。
▶︎【日本経済】2025年内に追加利上げが見込まれてきた。可能性が高いのは10月の日銀金融政策決定会合にて。
【出典先】
▶︎ FRB9月利下げほぼ確実、雇用減速で年内3回の観測高まる(ロイター通信より)
▶ 日銀の年内利上げ予想は6割に増加、10月会合が36%で最多-サーベイ(Bloomberg Lawより)
現在米国の政策金利は4.50%、日本は0.50%と金利差が大きい状態が続いていますが、さらなる金利差の縮小が濃厚になってきました。
去年までは過熱していたインフレの影響で米国の政策金利は5.50%あったのに対し、日本は政策金利はほぼマイナス金利が続いていました。
お金が日本から米国へ流入したことでドル高円安になり、日本国内でも物価高が加速。
ところが去年は1ドル162円まで円安が進んでたのが、今では1ドル140円台へ戻されています。
その理由として、米国ではインフレの過熱感が収まってきたのと同時に、雇用が冷え込み始め、景気後退の足音が聞こえてきました。
それに対して、日本は雇用は比較的安定しているものの、インフレの過熱感が収まらない状況が続いております。
円高が進み、含み益が調整されるかも

米国株に投資している多くの方にとって、円高は天敵に感じることでしょう。
過熱感があった円安が収まり、円高トレンドに転換されて以降、円建ての評価価格は平常範囲へ戻されてる気がします。
例えば1ドル160円の時に評価額が1万ドルあるとすれば、円建ての評価額は160万円。
しかしそこから1ドル130円へ円高が進めば130万円。同じ1万ドルでも円建ての評価額は30万円も下がります。
さらに米国市場においてシラーPERが非常に高く、割高感が囁かれており、今後急落するリスクも増しています。
株安・円高のダブルパンチで円建ての評価額は大きく下がる余地はありそうです。
とはいえ、淡々と積み立てていく

それでも私は本来の投資目的である「長期運用」を忘れることなく淡々と積み立てていきます。
今後景気後退で経済が停滞することも考えられます。とはいえ、数十年かけて運用するため、インデックス投資においてはS&P500、オールカントリーは愚直に積み立てていきます。
また高配当株投資においては、大きく下がったタイミングを見計らって、米国高配当株ETFを買い増していきます。
何事も愚直に長期で。習慣を崩さず継続していきます。