今年2025年4月のトランプ関税が発動して以降、一貫して上昇し続けている米国相場。
サマーラリーが続いているようですね。

トランプ関税発動してからの振り返り
改めて年初来の相場を振り返ります。
株価指数 | 騰落率(年初来) | |
日経平均 | 43,757.84 | ↑11.32% |
ダウ平均 | 44,946.12 | ↑5.65% |
S&P500 | 6,449.80 | ↑9.66% |
前回の記事「株価が暴落している時こそ、資産運用の目的を忘れべからず」の更新から大きく上昇して、年初来で見てもプラ転しました。
実際、S&P500指数を例で見てみると、トランプショック後の底値(4月8日)から約30%近くも上昇。
4月のトランプショックはどこ吹く風で、イケイケドンドンな相場が続いていることがわかります。
強気相場が一辺倒に続くとは限らない
こういうイケイケドンドンな相場が続いている時ほど、経済状況を幅広く俯瞰することが大切な気がします。
というのも、アメリカの雇用統計が悪化しつつあるからです。
悪化し続ける雇用統計、相互関係発動による市場の不安感増幅

ロイター通信によると、アメリカの7月雇用統計の結果について悪化が目立ちました。
雇用者数が7月単月で7.3万人の増加だったものの、2024年12月をピークに増加数が減少トレンド。
そして5・6月単月の雇用者数が速報値よりも大幅に下方修正されました。
並びに後日発表されたアメリカの7月卸売物価指数においても、全体的に物価指数が上昇。4月に発表されたトランプ関税の影響で、関税分を卸売価格に転嫁されつつあるようです。
雇用統計は悪化しているのに、物価指数が再び上がり始める。
インフレが再燃してしまうリスクが出てきている以上、連邦準備理事会(FRB)としてもこれでは安心して政策金利を下げることができず、舵取りが難航しそうですね。
米国相場は上昇トレンドが続いていますが、実際の景気の状況はネガティブな状況になっていることに危機感を感じます。
【引用先】
▶︎「米7月雇用7.3万人増、予想以上に伸び鈍化 過去2カ月分も大幅下方修正」ロイター通信
▶︎「米7月卸売物価指数、前月比0.9%上昇と約3年ぶりの大幅な伸び インフレ加速示唆」ロイター通信
他人が貪欲な時にこそ、慎重に

CNN.comの「Fear and Greed Index(強欲指数)」だと、経済状況が悪化しつつあるにも関わらず、相場は「Greed(強欲)」な状況となっております。

並びにS&P500のシラーPERの倍率も通常10〜25倍なのが、現在では約35〜40倍で非常に割高な推移になっている状況です。
【引用先】
▶︎「CAPEレシオ(シラーPER)」(『株式マーケットデータ』公式サイトより)
この時こそ、ウォーレン・バフェット氏が残された言葉が頭によぎります。
他人が貪欲な時に恐れ、他人が恐れている時に貪欲であれ。
個人的な意見ですが、現時点においては慎重になった方がいい相場状況なのかなと感じます。
もちろん絶対とは断言できませんが。
投資の方向性が合わないビットコインを全部売却
そのような中、実は5年前に購入&保有し続けていたビットコインを全額売却しました。
元々投資の方向性が合わなく、ずっと前から売りたかったのですが、当時高値掴みしてしまい、後の暴落によりずっと塩漬けしておりました。
幸いにもその後上昇が続きまして、キャピタルゲイン(含み益)がある状態で現金化できて良かったです。
ビットコインは投機性が高く、売却時にスプレッドによる差損が大きいため、しばらくは距離を置きます。笑
この件はお話が長くなるので、日を改めて記事にしてお話します。
本来の目的が長期投資ではないアセットは現金化して、リセッション(景気後退)で暴落した際に高配当株ETF等で購入できたらと考えております。
インデックス投資は継続して積み立て、高配当株投資は暴落のタイミングで突っ込む

とはいえ、どんな相場であろうとも本来の投資目的を忘れてはいけません。
日々世界情勢は目まぐるしく変化しております。
リーマンショック、コロナショックのように今後景気が突如冷え込んだり、米国一強時代が終え、別の国が力を持つようになったりするかもしれません。
中期的な観点で見るとしばらくの間成長性がなくなるかもしれません。
ですが長期的に見れば、どんなネガティブなことがあっても経済が発展し続けていることは過去のチャートを見ると歴史的に証明されています。
そのため私はアメリカ、並びに全世界で成長していくことを期待して、私は長期的に米国・全世界のインデックス投資に積み立てを続けていきます。
出典先
▶︎「米7月雇用7.3万人増、予想以上に伸び鈍化 過去2カ月分も大幅下方修正」ロイター通信
▶︎「米7月卸売物価指数、前月比0.9%上昇と約3年ぶりの大幅な伸び インフレ加速示唆」ロイター通信
▶︎「CAPEレシオ(シラーPER)」(『株式マーケットデータ』公式サイトより)